世界怪奇ツアーvol 09
各種音楽配信サービスで2025年9月9日リリース予定
アーティスト名 Yukito Kishiro
レーベル名 Bizarre Records
名曲「ヤクート超文明」「アカンバロの恐竜土偶」に加え未発表曲を加えた10曲!
世界怪奇ツアーvol 10
各種音楽配信サービスで2025年9月9日リリース予定
アーティスト名 Yukito Kishiro
レーベル名 Bizarre Records
諸事情によりYouTubeでの発表を見送った未発表曲11曲!
各種音楽配信サービスで2025年9月9日リリース予定
アーティスト名 Yukito Kishiro
レーベル名 Bizarre Records
名曲「ヤクート超文明」「アカンバロの恐竜土偶」に加え未発表曲を加えた10曲!
各種音楽配信サービスで2025年9月9日リリース予定
アーティスト名 Yukito Kishiro
レーベル名 Bizarre Records
諸事情によりYouTubeでの発表を見送った未発表曲11曲!
前回からの続き。
音楽をYouTubeに公開するにあたり、画像を用意しなければならない。
ここで初めて、前の年からいじっていた画像生成AIが実用の日の目を見ることになった。
初期のムービーの構成はシンプルで、簡単なループアニメーションとサビの止め絵でできている。
各ムービーでどんな生成AIサービスを使っているかはムービー末尾のテロップに表記している。
初期のころ、よく使っていた生成AIアニメのサービスはKaiberで、静止イラストがわしゃわしゃと動くような感じ。
静止画の生成AIはAdobe FireflyとDreamStudioというウェブサービスを使用していた。
Fireflyは少し癖があり、ものすごい解像度の高い写真クオリティの絵が得意な反面、イラスト調の絵のクオリティは残念無念という感じだった。
DreamStudioの内部はおそらくStable Diffusion XL。ネガティブプロンプトが使えたり、読み込んだ画像を生成AIで再解釈してくれたりと結構便利だったが、Stable Diffusion3の発表と同時に突然サービスがなくなってしまった。
この世界の進歩は早く、OpenAIがすさまじいクオリティの動画生成AI「Sora」のデモを発表し、それがリリースされる前に次々に新しい動画生成AIサービスが他社から出てきた。
もはやKaiberの時代遅れ感はいかんともしがたいので解約し、Lama Dream MachineとRunway Gen 3のサブスクリプションに入った。
静止画のサービスはDreamStudioが使えなくなってしまったので、しばらくDALL-E3を使いながら(ChatGPTのサブスクに入っているので使える)、他のサービスを探していた。
Midjourneyのウェブアプリ版が登場し、このサブスクに入ることにした。以前からMidjourneyの性能の評判は聞いていたが、Discordのアカウントから操作するのが嫌で使わなかったのだ。
Midjourneyは評判に違わず、すごい美麗なイラストレーションや写真調の画像が作れて、インターフェースもわかりやすいので大変満足している。「コティングリーの妖精」以降、多用している。
DALL-E3は癖のある独特の画調のイラストができるが、長所はプロンプトの追従性が極めて高いこと。他の生成AIでは命令通りの絵が出ない時に頼りになる。「テケテケ」のサムネ画像もDALL-E3で出した画像にレタッチで手を加えたものだ。
現在(2024年12月)までに70本以上のMVを作ってYouTubeで発表した。
この制作過程で、生成AIの現在における限界も痛感した。
今の生成AIでは次のような題材は作るのが難しい。
※ちなみに、世間で流行っているアニメ美少女のような題材はまったく作らないので、そっち方面の難しさはわかりません。※
・日本の風景
生成AIの学習ソースは欧米のものに偏っているため、日本で当たり前に見ることができる風景を作るのが苦手。
例えば、ランプが横に並ぶ信号機など。欧米式にランプが縦に並んだものが出てくる。畳や障子などもそれっぽい絵は出るが、細部はかなりおかしくなる。
・一本足、一つ目など、本来対になっているものが無いもの
学習ソースの偏りか、制限がかかっているのかは不明。
・体の一部が欠損しているもの
おそらく規制の関係で作ることができない。「首なしライダー」などはレタッチで首を消した。
・軍艦、戦闘機などの機械の正確な描写
特にレシプロ戦闘機を描くのが苦手のようだ。「フィラデルフィア実験」「マンテル大尉に花束を」では苦労した。
「南極のニンゲン」の捕鯨船は実際にはまったく形が違うが、イメージということで妥協した。
・乱雑な状態
「バルバドスの動く棺桶」で石室内に乱雑に積まれた棺桶を描かせようと何度も試したがダメだった。
・看板などの文字
デタラメな文字が出てくる。「時空のおっさん」ではむしろ異世界らしさが増した。最近の生成AIではちゃんと文字を出せるようになってきているらしい。
・ステレオタイプ(偏見)にひきずられる
例えば日本の風景を出そうとすると、「富士山」「満開の桜」「五重塔」などが何の脈絡もなく出てくる。「デボンジャーの悪魔」では下半身がヤギのひづめを持つ、典型的な中世の悪魔のイメージを出そうとしたが、Midjourneyではなぜか筋骨隆々のモンスターしかでなくて、Dall-E3でなんとか作った。Midjourneyは最近のゲームのコンセプトアートの学習によるバイアスがかかっているっぽい。
・奇怪な姿をしたモンスター
「世界怪奇ツアー」では現実にあった事件を題材にしているため、目撃者証言やスケッチに基づいたUMAや宇宙人を出したいのだが、プロンプトだけではうまく作れたためしがない。
ツチノコならなんとかなるだろうと楽観していたのだが、これすらもうまくいかなかった。
こういう場合は僕が自分で手描きでイラストを描いている。
・流血などのゴア描写
ウェブサービスでは当然のように規制されている。ローカルでStable Diffusionを使えば作れるかもしれないが、おそらく発表の段階でYouTubeの規約に引っかかってしまうだろう。
こうした理由から、曲を作ったもののMV化できない曲が三曲ほど存在している。
楽曲だけを音楽配信サービスで流すことも計画しているので、そのうちこれら未発表曲も日の目を見るかもしれない。
次回に続く。
前回からの続き。
2024年3月、sunoAIという音楽作成生成AIを知る。
以前どこかで書いたかもしれないが、僕は音楽が大好き。主に80年代。
楽器も音譜も読めないくせに、過去何度も音楽制作に乗り出しては挫折する、ということを繰り返してきた。
弾けもしないキーボードを買ったり、何万円もする音源を買ったり、実に無駄な投資をしてきた。(泣)
今までもAIで自動作曲するというサービスをいくつも試したが、到底満足できるものはなかった。
ところが、sunoAIは違った。ちょっと試しただけで、なんかかっこいい曲ができる!
なんだと!?すごい自然だ!
ビャビャァッ!と電撃が走った!
「これは…もしかすると、長年の夢がかなうかもしれない!?」
以前音楽制作を学んでいた時に見ていたYouTuberの似顔絵村の村長さんことHIRONOBU NAKAKUBOさんがChatGPTで歌詞を作り、それを使いsunoAIで歌を作るプロセスを公開していたので、それに習ってやってみた。
僕は音楽は作れないが、アイディアならたくさんある。
大昔、まだ銃夢の連載を始める前、80年代メタルが熱かったころ。
70年代の古いアニメや特撮の主題歌の良さを「再発見」し、CD集を買い集めた。
また同じころ、柴田錬三郎や山田風太郎の時代剣豪小説を「再発見」し、読みあさった。
これらからインスピレーションを受け、古いアニメや特撮主題歌をメタルで演奏したら面白いとか(のちに90年代半ばにアニメタルが実現)、和楽器を使ってメタルを演奏したら熱いとか(のちに90年代に六三四や陰陽座が実践)、仲間内で話していた。
そうした古いアイディアの中に、僕の好きなオカルト題材とメタルの融合があった。
(メタルではないが筋肉少女帯に何曲かオカルト題材の曲がある。オーケンは僕と同年代で有名なオカルトマニア。)
今こそ長年の夢を実現させるときだ。
試しにモスマンを題材にsunoAIでテスト曲を作ってみた。
「オオ…なんかかっこいい曲ができるぞ!」
有料サブスクリプションに入り、たちまち何曲も作った。
この歳になると、ワクワクで胸が高鳴るなんてことはめったになくなるのだが、この時は
「次はどんな曲ができるんだ…!?」と興奮がすごかった。
10曲ほどのストックができた時点で、これを他の人にも聞かせたくなった。
世間に発表する手っ取り早い方法はYouTubeである。
次回に続く。
ここ一週間ほど、銃夢の来年からの構想についてChatGPTとブレストしている。
世界設定を教えた上で、短編のアイディアを300ほど出してもらった。
もちろんそのまま漫画が描ける完成度のものはないが、自分では考えていなかった角度からの設定などもあり、面白そうな短編のプロットが九つほどできた。
一人でウンウン考えていても、一週間で九つの短編プロットを作るのは難しいので、これは大きな省力化だ。
実際にChatGPTとのやりとりのキャプチャが以下。
もう一つ、ChatGPTの有効な使い道として、アプリのヘルプとして使うのが非常に役に立つことを発見した。
たとえば、ClipStudioPaintで絵を描いていて、パレットを動かしたいのに固定されていて動かない場合。どこにパレット固定の設定項目があるのか忘れてしまった、というようなとき。
普通はマニュアル本をひっくり返したり、Google検索して該当のサイトを探し回るものだが、ChatGPTに聞けばサクッと答えてくれる。
sunoAIの最近追加された機能なんかもちゃんと教えてくれた。
Adobeの悪名高いヘルプシステム(フォーラムをたらい回しにされる)に頼る必要はもうないんじゃないか。自分はもうアドビ製品を使っていないので試せないけども。
毎月OpenAIに3千円払っているが、やっとここに来て元が取れる感じがしてきた。
いい機会なので、僕と生成AIの付き合い方について書き残しておこうと思う。
次回に続く。