2012年10月27日土曜日

「やはりクラシックはいい…」

今回は仕事始めの9月末に「アイアン・スカイ」を観て、仕事終了後に「宇宙刑事ギャバンTHE MOVIE」「エクスペンタブルズ2」を観て、ゲーム「バイオハザード6」もプレイしたので、それぞれの感想を。

【映画】

「アイアン・スカイ」

ナチスが月からUFOで攻めてくる!!という一発ネタみたいな設定のこの映画、ネタだけじゃ長尺の映画にならないだろうと心配していたのですが、まったくの杞憂でした。
いや〜最高です。(^_^)b
自主制作映画に毛が生えたようなものかと思っていたので、セットとかちゃっちいのではないかと思っていたのですが、まったくそんな事はなく、リベットバリバリで超巨大な歯車が見渡すかぎり埋め尽くす月面のナチス基地内部など、非常に燃えるデザインがすばらしい。
ライバッハの音楽も非常によいです。


「宇宙刑事ギャバンTHE MOVIE」

土曜日のシネコンに観に行ったので、「周りがちっちゃい子供ばっかりだったら恥ずかしいな〜」と思っていましたが、あんがい大人の方が多かったです。
最近の平成ライダーシリーズにありがちな軽薄なノリだったらやだなーと心配していたんですが、基本シリアスなドラマとして作られていて、シナリオもしっかりしていて、よかったです。
主人公2代目ギャバンのピンチに大葉さん(初代ギャバン)がジムニーで駆けつけてきて救うシーン、大葉さん歳なのに動く動く。すばらしいアクションを見せてくれます。
魔空空間に引きずりこまれるシーンでは、「LALAGARDENつくば」でコミカルなアクション。「LALAGARDENつくば」はつくばにあるショッピングモール。
2代目ギャバンがドラゴン形態になったドルーに乗って敵編隊を蹴散らして魔空城に乗りこむシーンではなんとも感慨深くて、思わず目頭が熱くなりました。


「エクスペンタブルズ2」

最高!!(゚∀゚)bとにかく最高!!
今回冒頭のミッションで一暴れした後、ジェット・リーがチームを離脱してしまうのが残念でしたが、シュワルツェネッガー、ブルース・ウィリス、チャック・ノリスまで参戦し、敵のボスはジャン・クロード・ヴァン・ダムというメンツ。
これで燃えなかったら男としていつ燃えるのかという。
スタローン謹製のシナリオもシンプルながら各キャラクターの個性を際立たせていていい。
ブルガリアでのロケも観た事もないような巨大洞窟など、非常に印象に残る景観が多い。
バーニー(スタローン)がクリスマス(ジェイソン・ステイサム)と敵の組織のたむろする酒場に乗りこんで情報を聞き出そうとするシーン。
バーニー「銃はよせ」
クリスマス「クラシック・スタイルでやるか?」
拳にはメリケンサック。
酒場で一通り暴れたあと
「やはりクラシックはいい…」
この一言がすべてを表してます。
エクスペンタブルズ2はプログラム(パンフレット)も異常に読みでがあります。
映画秘宝の人ががんばったらしく、オリジナルイラストによる図解とか、独自企画対談とか異常に充実してます。少し高いかもしれませんが、劇場に行った人は必ず買った方がいいです。


【ゲーム】
「バイオハザード6」(Xbox360)

今回の仕事前に体験版をやったのですが、3D酔いしてしまって、その後パッケージが発売されたあとのネットの評判でも酷評されていて、ひじょ〜に不安な状態でプレイしました。
現在、イージーモードでレオン編・クリス編・ジェイク編・エイダ編をそれぞれ一回ずつクリア。ネットワークはオフライン。ネットに関連するゲームモードはやってません。
結論から言うと、すごく疲れた。
QTEイベント多すぎ。(正確にはQTEではないのですが…ミスると即死で面倒な事には変わりない)
カメラワークがクソすぎ。上記のQTEと合わさって、カメラワークのために操作をミスって10回ぐらい死んだところが何カ所かあって(クリス編ラスボスから逃げるシーンと、エイダ編冒頭の潜水艦の中浸水から逃げるシーン)、温厚な僕もコントローラーをたたき割りそうになった。
恐れていた3D酔いはなかったのですが、ちょっと体調が悪いと酔ってしまいそう。
クソゲーとまで言うつもりはない。グラフィックはきれいだし、一定水準以上のゲームではあると思う。
しかし、「扉を開けるためにアイテムを探し回って迷宮のようなステージを探索して、各所で拾うテキストで少しずつ謎が明らかになっていく」というバイオに求める要素は今回ほとんどない。
(正確には、レオン編の一部とエイダ編で仕掛けを解くためのアイテム探しがある。しかしご親切にも、アイテムのある方向と距離が画面上に常に表示されている。)
ステージは基本、一回通ったら二度と引き返す事もなく通り過ぎるだけなのでマップもない。
進路上の敵をどんどん排除して進むのみ。
自動セーブのため、昔のバイオのタイプライターの部屋みたいにまったり一休みできる場所もない。
時限爆発イベントとQTEイベント以外はべつに時間制限があるわけではないので立ち止まってのんびりしてもいいはずだが、ほかのキャラクターのストーリーが同時進行で進んでいるせいか、常にせかされているような感じがして心理的にゆっくりできない。
謎らしい謎も提示されないので、ストーリー的に「先が見たい!」と思わせるような牽引力がない。
以上いろいろな要素が加わって、疲れる。
バイオは一度クリアしても何周もしたくなるのが通例だったが、今回は何周もする気が起きない。
QTEイベントはひとつの作品で3カ所ぐらいで十分。
俺らバイオファンは007の向こうを張るようなアクションシーンが観たくてバイオをやっているわけじゃないんだ。
今年の初めに出た3DSの「バイオハサード・リベレーション」の方がクラシックなバイオのエッセンスを色濃く残していてよかっただけに、非常に残念です。