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「百歩神拳」の謎
さて、最近Kindleでゆでたまご先生の「闘将!!拉麺男」を読んでいるのですが、作中に出てくる「百歩神拳」の元ネタは何なのかという疑問が浮かびました。
そこでさっそくChatGPTに調べさせたところ、興味深い情報が出てきたので、ここで共有します。
Q: ゆきと
「百歩神拳」の起源・元ネタについて詳しく調べてください。
- 日本のマンガなどにおいて、「百歩神拳」という技がしばしば登場します。中国武術の神秘的な技で、百歩離れた場所から敵を倒すとされています。私の知っている限り、「百歩神拳」を初めて登場させたのは鴨川つばめの「マカロニほうれん荘」だと思いますが、これより古い出典、または元ネタになったと考えられる技があるかもしれません。できる限り深く調べてください。
A: ChatGPTのリサーチ結果
調べた範囲では、「百歩神拳」という“語そのもの”は、実在武術の定番技名というより、まず中国側の武侠小説(フィクション)で使われ、それが日本マンガに輸入・定着した**可能性が高いです。結論から言うと、
日本マンガでの早い用例:ご指摘どおり「マカロニほうれん荘」(1977–1979連載)の作中で披露される、という線がかなり強い ([ウィキペディア][1])
それより古い“出典(語の確認できる用例)”:少なくとも古龍(グー・ロン)の武侠作品群(1974–1975頃に連載・刊行とされる『七種武器』の一篇『霸王槍』周辺)で「少林百歩神拳」が登場します ([ウィキペディア][2])
以下、できるだけ深掘りして整理します。
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1) 「百歩神拳」が“文字として”確認できる最古級:古龍(1970年代半ば)
古龍『七種武器』系(少なくとも『霸王槍』周辺)では、人物「鄧定侯(邓定侯)」が使う「少林百歩神拳」として言及されます。引用されている本文断片では、
「少林百歩神拳」という固有名が明示され
“百歩離れた相手に当てる”というより、「拳風(打撃の勢い・風圧)の及ぶ範囲でも肝胆が砕けるほど」といった、誇張された剛拳の表現として描写されています ([book.douban.com][3])
また、『孔雀翎』の項目(登場人物解説)でも、鄧定侯が「擅使百步神拳」と説明されており、古龍世界内の“少林系の得意武功”として位置づけられているのが分かります ([ウィキペディア][4])
さらに『霸王槍』は、資料によって揺れはあるものの、**1974年10月〜1975年3月頃に連載・刊行と整理されることが多いです(少なくともこの時期帯に置かれている) ([ウィキペディア][2])
→ したがって、1977年連載開始の「マカロニほうれん荘」より前に「百歩神拳」が中国武侠の中で流通していた、は“かなり堅い”です。
ポイント
ここでの「百歩」は、必ずしも「百歩“離れた場所から”直接倒す」ではなく、武侠でよくある
* 「百歩の内に倒れる」
* 「拳風が及ぶ」
* 「達人級の剛拳」
の誇張表現として読める描かれ方です ([book.douban.com][3])
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2) “隔空で倒す”系の元ネタの束:隔山打牛/隔空打人/印掌/空勁 など
ユーザーがイメージしている「百歩離れて倒す」は、中国側でも俗に
隔山打牛(隔空打人)
印掌
(内功の)空勁/凌空勁(※用語は流派・文脈で揺れます)
のような“非接触ダメージ”伝説の束で語られることが多いです。
実際、中国語版Wikipediaの「隔山打牛」項目では、別名として「百步神拳」を挙げ、距離を隔てて拳掌で人を倒す伝説技能として説明しています(ただし、この記事自体は出典不足の注意が付いています) ([ウィキペディア][5])
つまり「百歩神拳」は、
武侠小説の“少林の剛拳”の名前(古龍ほか)
と
隔空で倒す伝説技能の別称(後世のまとめ方) ([ウィキペディア][5])
が、途中で混線・合流していった可能性があります。
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3) 日本マンガ側での定着:まず「マカロニほうれん荘」(1977–79)
「マカロニほうれん荘」は1977〜1979年に週刊少年チャンピオン連載で、作中人物が百歩神拳を披露することが注記されています ([ウィキペディア][1])
(Wikipedia本文にも「コミックス2巻では百歩神拳まで披露」といった形で言及があります。)
この作品での「百歩神拳」は、少なくとも受け手の記憶や後続言及では「触れずに倒す」系ギャグ技として語られがちで、ここが後年の日本オタク文脈の“百歩神拳=遠隔攻撃”像を強くした可能性が高いです ([ユシミウラ][6])
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4) 「闘将!!拉麺男」(1982〜)で“遠隔攻撃”として明確化
「闘将!!拉麺男」(1982年開始)では、百歩神拳=念力で百歩先を攻撃と、能力の定義がかなりはっきり書かれます。 ([ウィキペディア][7])
作中の人物死亡記述などでも「ラーメンマンの百歩神拳で…」の形で固有技として扱われます ([ウィキペディア][8])
この辺りで、日本側の意味が
(武侠的な)剛拳・拳風の誇張
から
超能力的な遠隔打撃
へ寄って、後続作品がそれを参照しやすくなった、という流れが自然です。
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5) では「実在武術の技名」としての百歩神拳はあるのか?
今回の調査では、「○○拳(流派)」として体系的に“百歩神拳”が実在流派の正式技名として確立している、という一次資料(拳譜・門派の公式記録)までは確認できませんでした。見つかるのは主に
古龍など武侠小説内の武功名 ([book.douban.com][3])
“隔山打牛”系伝説技能の別名としてのまとめ ([ウィキペディア][5])
後世の創作(ネット小説等)で「少林の百歩神拳」がテンプレ武功として使われる例 ([millionbook.com][9])
…といった“フィクション/伝説文脈”が中心でした。
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ここまでの暫定結論(いちばん筋が良い仮説)
1. 語としての「百歩神拳」は、中国武侠(少なくとも古龍)で1970年代半ばには存在 ([ウィキペディア][2])
2. 日本では「マカロニほうれん荘」(1977–79)が早い定着点になり ([ウィキペディア][1])
3. 「闘将!!拉麺男」(1982〜)で“念力で百歩先を攻撃”が明文化され、後続創作のテンプレ化が進んだ ([ウィキペディア][7])
4. “百歩で倒す”ニュアンス自体は、隔山打牛/隔空打人/印掌などの「非接触」伝説技能の束と合流しやすく、後世のまとめでは同義扱いもされる ([ウィキペディア][5])