2017年10月22日日曜日

仕事道具09-下書きに使う道具5


(写真1)

製図用ブラシ。消しゴムのカスをはらうのに使う。
昔のマンガ入門書などに、消しゴムのカスをはらう道具としてよく羽ブラシが載っているが、原稿用紙に消しゴムのカスがこびりついてしまうようなケースでは羽ブラシでは非力すぎるため、うちの仕事場では製図ブラシを使うようにしている。
写真の製図ブラシはやや大型の高級品で、背面にベルベットがついており、より念入りにカスをこそぎ落とすことができる。
マグネットフックに引っかけておけるように針金で輪を作ってある。


(写真2)

スコッチ はってはがせるテープ(幅18mmと12mm)。
12mmの方は市販のメンディングテープカッターに入れて、片手でカットできるようにしている。
レイアウト紙の仮止めや、マスキングテープなどとしても多用する。
粘着力がなくなるまで再利用するので、あんがい長持ちする。


(写真3)

いずみや 写植用ピンセット。
いずみやは現在の.Tooの前身の会社で、お茶の水などにあった画材専門店。
これは1985年当時3000円ぐらいした高級品で、もう32年も愛用している。
昔はエアブラシのマスキングシートをはがすのに使ったり、スクリーントーン作業の時に使ったりした。現在はマスキングシートもスクリーントーンも使わなくなってしまったが、はってはがせるテープを使うときに活躍している。


(写真4)

コレクト 情報カード(無地)No.C-531
手敷き紙(原稿用紙に手の油がつかないように、作業の時に手の下にひく紙)として長年愛用している。
たしか高校入学の際に近所のおばさんからお祝いとしてもらった品だったと思うが、勉強しない僕としては情報カードなんて使い道がないと思われた。だがマンガを描くときの手敷き紙として最適であることを発見し、以来リピート購入して35年。
手敷き紙なんてなんでもいいように思われるが(実際、むかし臨時アシスタントに行った時はお菓子の箱を分解して使ったりした)、いくつかの要件がある。
1.適度な厚さがあること。手の汗を通さない厚さがなければならない。よってコピー紙などは薄すぎてダメ。
2.手触りが良いこと。ビニールやプラスチックのシートは耐水性という点では満点だが、手触りが悪いのでダメ。
3.適度な大きさ。大きな紙を切ればいいのだが、ひんぱんに取り替える物なので、あらかじめ適度なサイズにカットしてある物が望ましい。
4.無地。なにか印刷されていると、インクが原稿用紙を汚してしまうことがあるため、無地がベスト。


(写真5)

マックスファクトリー figma archetype:he(左)、figma archetype:she(右)

デッサン人形。以前はタカラのミクロマンをデッサン人形に使っていたが、関節がやわになって手足が取れまくるようになってしまった。
その後フィグマシリーズからこれが出ることを知って買った。
通常の美術用デッサン人形よりも体型がアニメ・マンガ寄りにデフォルメされている。


(写真6)

バンダイ S.H.フィギュアーツ ボディくん DX SET(左)、S.H.フィギュアーツ ボディちゃん DX SET(右)  


デッサン人形。後発だけあってよく研究されており、フィグマのアーキタイプに比べて首の付け根やつま先が稼動するのはポイント高い。デラックスセットは刀や拳銃などといった小物が付属、それらを台座の中に収納しておける工夫がされている。